プログラムフリーザー
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プログラムフリーザー 代表インタビュー
この記事では、ストレックス代表の東へのインタビューを通してQ&A方式でプログラムフリーザーとは何か、プログラムフリーザーの概要や優位点、アプリケーション例をわかりやすくご説明します。
まずは、プログラムフリーザーとは何か、また、CytoSAVER プログラムフリーザー FZ シリーズについて簡単に製品紹介をお願いします。
細胞は一般的に急速に冷凍すると細胞の中に氷ができて、氷は液体よりも体積が大きいので細胞が爆発してしまいます。そのため細胞を凍結する際はゆっくり冷やしたほうが良いことが分かっています。この凍結方法を緩慢凍結法といいます。
緩慢凍結法を行うには2種類の方法があります。
1つ目はアルコールと一緒に容器に入れ、フリーザーで凍結する方法です。ただ、この方法ですと冷却曲線がわからない、ログがとれないなどの課題がありました。それを解決し、かつ冷却のコントロールを細かくできるようにした2つ目の方法がコントロールレートフリーザー・プログラムフリーザーを使った凍結方法です。
プログラムフリーザーのほとんどは液体窒素と電気を用いて細胞を冷却していました。液体窒素を使用するので装置自体が非常に大きく、スタンドアロンで一つの机くらいの大きさがあります。
一方、我々が製造しているプログラムフリーザー・CytoSAVER FZ シリーズは電気のみで冷却を行います。液体窒素を使用しないので装置がコンパクトに収まり、電気のみで冷却するので冷却曲線を予め設定できるというメリットもあります。基本的には-1℃/1分のペースで冷やし、液体窒素を使用しないので、クリーンルームなどで懸念されるマイコプラズマ汚染も防げます。コンピューターがビルトインされているのでログイン・ログアウトの必要がなく、外部との通信も可能なのでクリーンルーム外からのモニターも可能です。

CytoSAVER プログラムフリーザー FZ シリーズ
プログラムフリーザーにもいくつかの製品があると思いますが、それらの製品との違いやFZシリーズの強みなどはありますか?
日本国内では多くの海外製品が提供されていると思いますが、それらの製品と比較するとリーズナブルに提供できていると思います。また、日本国内にサポートスタッフがいるので何かトラブルがあった際などのサポートが迅速に行えます。国内でも多くの企業や研究室に導入されており実例も蓄積されています。タッチパネルで使いやすく冷却ログもきれいに出力されます。研究室に導入してすぐに使える使いやすさが魅力です。

タッチパネル式のディスプレイ

細胞の凍結処理の結果データは実施するたびにPDF形式のレポートで出力
逆にデメリットなどはありますか?
冷却容器と比較するとやはり初期投資が必要です。ただ、冷却容器は意外とかさばり、長期的なランニングコストなどの観点から見るとプログラムフリーザーの方が優位になる場合が多いです。また、ケースとしては少ないかもしれませんが凍結速度・冷却力は液体窒素を使用したほうが強いので、急速冷凍が必要な急速細胞凍結などには適さないかもしれません。